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美術史美術館 / 2日目
さて、開館時間がやってきました美術史美術館!

そもそも、世界三大美術館の一つって言うのは知識として知っていたんだけど(世界三大には、別バージョンもあります。どれが本当なのだろうか)、今回の旅の動機の一つとなってしまうぐらい行きたくなったのは、年明けに兵庫県立美術館に見に行った「静物画の秘密展」でした。今まで特別な思い入れのなかった静物画なのに、見ていてとっても楽しかったのです。

早速入館し、絵画部門へ向かいました。
どこから見ようかな、とりあえずお手洗いに行って・・・なんて考えて、お手洗いから一番近い部屋に行って驚きました。
最初の部屋から、ルーベンス!毛皮をまとった女性の絵です。
はわー、これ、教科書かなんかで見たことあるよ。
すごいなあと息をのんで、振り返るとルーベンスの自画像
なんか、自分の心の処理能力追いつかないよ?

心を落ち着けつつ、回ります。
ゆっくり全部解説を読みながら回っていると、一週間くらいかかりそうなので、絵を見て、解説を読みたくなったものだけ読んでいくことにしました。

ラファエロの聖母子像の前でやはり足が止まってしまいます。きれいな色合いで、美術品を保存するための能力にもすごいなと思うのです。

ゆっくり歩いていくとあっという間に時間が過ぎていきます。
テーマが同じ絵を集めて展示してあるところもあります。マルガリータ王女、なんかがテーマだといいのですが、ヨハネの首をもらった後のサロメがテーマだと、なんかぐぐっと足が進まなくなってしまいます。
静物画の秘密展で見た静物画たちにもう一度お会いしたりもしました。

ブリューゲルの作品が多くて有名な美術館だそうですが、確かに多かった!
ブリューゲル部屋があって、いろんな作品を一度に見られました。暗い雰囲気の絵もあるのですが、なんとなく明るくて踊りだしたくなるような感じ。
破滅がわかっているバベルの塔であっても、なんか楽しそう。建物自体の不安定さが不安を誘ったり、左奥に破滅の気配が見えるような気もしますが、基本的には希望にあふれていきいきと塔を建設してそうな感じ。(リンク先には「本作より完成の進んだバベルの塔」というのがあって、それは破滅の気配ムンムンな感じ)

その後もたくさんの絵を見ているうちに疲れてきました。ルーベンスのでっかい絵の前で「もう疲れたよ・・・」なんてつぶやきつつソファーに座ってみたり。

たくさん絵を見たけれど、一番心を惹かれたのは、フェルメールの「絵画芸術」という作品でした。
実は、こないだ行ったルーヴル展の最大の目玉だった、フェルメール作「レースを編む女」というのは、なんかあんまり心動かされなかったんです。いいのはいいんです。だけど、ぐぐっと惹きつけられはしなかった。だから、特別にフェルメールのファンという訳ではなさそうだったのにな。
この作品はとても有名な割には、小さい部屋に飾られていて、まさかこんな小さな部屋で会うとは、と驚いたのでした。歩きながらいくつもの絵を見ていて、きゅきゅっとなんか引っかかったような感じがして、それで改めて見直すと、「あ、フェルメールやん」・・・というかんじ。
部屋の中には誰もいなくて、窓際にいる椅子に腰掛けてゆっくり向き合ってみると、やっぱりこの絵はなんだか好きだなあという気持ちがわき上がってきました。
日常的に見えるんだけど、でも計算しつくされたハレの日・・・というよりハレの時間、ハレの一瞬ってかんじ。ハレって表現おかしいなあ、なんというか特別なかんじ。
なんでもない日常に見えて、モデルの女性が浮かべる表情や、奥にある窓から差し込む日射しや、画家の腕の角度なんかが最善のものになった一瞬に、最善の場所、視点からすくい上げたような時間と空間。・・・という風に感じました。

この美術館は、建物自体も美しい。クリムトの壁画で飾られていたりします。あんまり上を見上げすぎてて階段に躓かないよう要注意ですが。その美しい建物の中の写真を・・・撮ったんだけど、もちろんフラッシュを焚かなかったので、凄まじい手ぶれ写真が出来上がりました。写真を見た自分が酔いそうになったので掲載をあきらめます。とほ。

そんな美しい美術館の中に、カフェがあります。歩き回っているうちに足が痛くなって来たので、ちょっと休憩を。美術館内のカフェにおじゃましました。中央の吹き抜け部分を使った贅沢な場所にあります。ドーム型の天窓や、大きく撮られた窓からは明るい日射しが差し込むのですが、眩しくはない静かな空間です。
ものすごくきれいだったんだけどなー。写真が撮れてたらなー。
頂いたのは、ウィーン名物です。アップルシュトゥーデル!とメランジェ(泡立てたミルクの入ったコーヒー)。
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おいしかったです。アップルパイのさくさくもいいけど、アップルシュトゥーデルは脂っこくないので安心して食べられる感じ。粉砂糖はふわっと溶けるし、りんごもおいしかったです。サイズも手頃。

カフェで元気を補給して、彫刻などのフロアに回ったのでした。
彫刻などのフロアは、頭の中が飽和しちゃってて心が摩耗している感じと言うか、アンテナの感度が悪い感じだったのであんまり覚えてないのですが、とりあえずエジプト関連の展示で毎回思う「よーこんなもん持って帰って来たなあ」というのは今回も思いました。
バチ当たるで。

結局、この美術館で半日つかってしまいました。
長い間滞在できるのならば、何度も通って、ゆっくり見たいものだと思いました。
憧れの美術館に行けて幸せでした。

ちなみに、現地から携帯でブログに投稿した写真は、この美術史美術館です。
by ckaede | 2009-09-17 10:00 | 旅(ウィーン/プラハ編)
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